エキスパート ヘッドガスケット抜けで中古エンジンに載せ替え

平成17年式、走行距離26.3万kmのエキスパート(VW11)が、ヒーターが効かなくなったという症状で入庫しました。
さっそく点検してみたところ、リザーブタンク内の冷却水が空っぽで、ラジエターキャップを開けても冷却水が見えません。
エンジンルーム内には、冷却水が吹き返したような跡がありました。
これは、ヘッドガスケット抜けが疑われる症状です。
コンプレッションテストでは明らかな不具合は確認できませんでしたので、試薬によるリークテストを行ってみました。

ヘッドガスケットリークテスト
青色の試薬が
ヘッドガスケットリークテスト
黄色く変化しました

このテストは、青い試薬が二酸化炭素に触れると黄色く変化するもので、黄色く変化した場合には、冷却水中に排気ガスが漏れだしていることがわかります。
テストの結果、明らかに排気ガスが含まれており、ヘッドガスケットがリークしていると判断できました。

走行距離が距離なので、ヘッドガスケット交換だけで改善するという保証もなく、中古エンジンへの載せ替えを提案し、お客様から了解をいただきました。
さっそく中古エンジンを探してみたところ、走行距離5.3万kmの程度の良い個体が見つかりましたので、エンジンを載せ替えることにしました。

エキスパート 中古エンジン
届いた中古エンジン
エキスパート エンジン下ろし

車両のエンジンとミッションを降ろして、

エキスパート ミッション組み替え

ミッションを中古エンジンに組み替えます。

載せ替えた中古エンジン

再び車両にエンジンとミッションを乗せて完了。

試運転を行い、問題がないことを確認してお客様に納車しました。

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