平成17年式、28.2万km走行のハイエース(KDH200V)。
FRでは雪が降った時に自宅前の坂道を上れなくなってしまうため、リアデフをLSDに変更したいとのご要望です。
純正のLSDは設定がないため、今回はクスコ製の1wayタイプのものを取り付けることとなりました。
デフオイルを抜いて、ドラムブレーキを分解し、ブレーキフルードパイプやサイドブレーキワイヤーを切り離したら、バックプレートごとアクスルシャフトを抜き取ります。
デファレンシャルピニオンからプロペラシャフトを切り離して、デファレンシャルキャリアを取り外したら、とりあえず、リングギアとドライブピニオンとのバックラッシュと歯当たりを確認しておきます。
歯当たりは問題なさそうで、バックラッシュは規定値よりも少し大きめでした。
ベアリングキャップを外し、ディファレンシャルケースを取り外したら、リングギアをLSDの方に組み替えます。
サイドベアリングは新品を使用します。
LSDをディファレンシャルキャリアに組み付けて、バックラッシュの調整と歯当たりの点検を行ったら、新しいガスケットを取り付けて、リアアクスルハウジングにディファレンシャルキャリアを組み付けます。
あとは、プロペラシャフト、アクスルシャフト、ドラムブレーキなどを元通りに組み付けて、最後に専用のデフオイルを注入したら作業完了です。