平成22年式、6.1万km走行のスマートフォーツー。
走行中に突然エンジンストールし再始動不可となったそうで、お客様のご自宅から積載車で搬送してきました。
キーを回しても何の反応もないので、まずは充電系統のトラブルを疑ってバッテリー電圧を点検してみましたが、バッテリーには問題ありませんでした。
スキャンツールにてエラーコードを確認したところ、クラッチ系統のエラーを拾っていたので、クラッチ系統のデータモニターをしてみます。
クラッチの基準ポジションと、実測値ポジションが大きくかけ離れていますので、クラッチが動いていないことが推察されます。
この車両は、マニュアルトランスミッションを機械が自動で操作するセミオートマタイプのトランスミッションなので、エンジンを始動する際にもクラッチが動くはずなのですが、実測値ポジションは全く動かず、目視でもクラッチアクチュエーターが動いていないことが確認できました。
クラッチアクチュエーター不良によりエンジンが始動できない状態になっていると考えられたので、お客様の了解を得て、中古部品と交換することとなりました。
交換用のクラッチアクチュエーターを取り付けた後、クラッチ接続位置の学習を実施して作業完了です。
無事にエンジン始動、走行が可能となりました。