平成19年式、11万km走行のダイハツミラ(L285S)。
バッテリーが充電されないとのことでご入庫です。
最初にバッテリーテスターにて充電状況を確認してみると、電圧はしっかり出ているのですが、リップル電圧が高めでした。
オルタネータ不良が疑われたので、オシロスコープでリップル波形を見てみました。
リップル波形は、典型的なダイオード断線の形を示しています。
これでは、見かけの電圧は出ていても、十分に発電することができません。
オルタネータ不良と判断されたので、さっそく部品を手配してオルタネータの交換です。
車両をリフトアップして右フロントタイヤとカバーを外せば、オルタネータはすぐそこに見えます。
外すのは簡単なのですが、そのままだとスペースがなくて取り出せません。
そのため、ドライブシャフトを少し動かして避ける必要があります。
ドライブシャフトを外すのは面倒なので、ナックルをストラットから切り離し、ロアアーム、ナックルごとドライブシャフトを下げることによって、オルタネータを出し入れするスペースを作りました。
オルタネータはリビルト品を使用しました。
オルタネータ交換後は、リップル波形も正常となり、しっかり充電されるようになりました。