整備事例

トヨタクラシック 左後方側面修理

平成8年式トヨタクラシック。
トヨタの市販車生産60周年を記念して、トヨダ・AA型乗用車をモチーフにしたクラシックモデルとして製作された珍しい車です。

左後方より全体像

5代目ハイラックス・ダブルキャブをベースにしているそうですが、ほぼ原形をとどめておらず、ボディの大部分がFRPにて成形されています。

左リアフェンダー
左リアフェンダー
左サイドステップ
左サイドステップ

今回は、左リアフェンダーの割れ、オーバーフェンダーの傷、サイドステップの傷などを修理します。

FRP修理
FRP修理

オーバーフェンダー部はFRPで形成されているのですが、ぶつかったフェンダーボディ部と分離しかかっていたため、表側と裏側に金属のステーを配し、オーバーフェンダーとボディを結合した上からFRPで補強を行います。

パテで表面を整形
パテで表面を整形
サフェーサー塗装
サフェーサー塗装
仕上げ塗装
仕上げ塗装

FRPの補修が終わればあとは通常の鈑金作業と同じ流れで、パテで表面を整形した後、サフェーサー塗装、仕上げ塗装と進みます。

サイドステップ修理、塗装
サイドステップ鈑金・塗装

サイドステップは、おそらくベース車のハイラックスのものと思われる金属製なので、鈑金で修理した後に塗装を行いました。

完成
完成

サイドステップ、リアドア、リアバンパーなどを組付けて完成です。

ハイゼットカーゴ ブロアファン交換

平成12年式、9.4万km走行のハイゼットカーゴ(S200V)。
エアコンが効かないとのことでご入庫。

ハイゼットカーゴ

調べてみると、ブロアファンが回らず、風が全く出てこない状態でした。

ブロアファン
ブロアファン

この車のブロアファンは、運転席下に潜り込むと見えますし、インストルメントパネルを脱着することなく交換が可能です。
ブロアファンが回らない原因は、ブロアファンモーター不良以外にも、スイッチ、レジスターの不良、ハーネスの断線、抵抗増大、ヒューズ断線などが考えられますが、ブロアファンのカプラー部で電圧を測定し、ブロアファンモーターの不良と特定しました。

新旧ブロアファン
新旧ブロアファン

ブロアファンモーターは、ブロアファンと一体の部品となっていますので、こちらを新品に交換して作業完了です。

ロードスター エアコンガス再充填

平成17年式、8.4万km走行のマツダ・ロードスター(NB6C)。
冷房の効きが弱いということで、エアコンガス再充填のご依頼をいただきました。

冷媒ガス回収
冷媒ガス回収
真空引き
真空引き

真空引きの後、サービス缶から新しいガスをチャージして(写真を撮り忘れました…)、最後に、

パワーエアコンプラス
パワーエアコンプラス注入
使用したガス
充填したガス
吹き出し口温度
施工後の吹き出し口温度

施工後はとてもよく冷えるようになって、ご満足いただけました。

オッティ クラッチオーバーホール

日産オッティのクラッチオーバーホールのご依頼をいただきました。

リフトアップ

最近の乗用車では、MT車が極めて少なくなったので、クラッチオーバーホールの作業も実施する機会がめっきり減ってきました。

クラッチカバー
旧クラッチカバー

ミッションを下ろすとクラッチカバーが見えてきますが、ダイヤフラムスプリングの周りにクラッチディスクが摩耗して発生したガラス繊維が大量にこびりついています。

クラッチカバーとクラッチディスク
取り外したクラッチカバーとクラッチディスク

クラッチディスクはすっかり摩耗して、クラッチカバーの内側にも、ガラス繊維がこびりついています。

ミッションケース
ミッションケース側の汚れ

ミッションケース側にも、同様にガラス繊維が溜まっていました。

新しいクラッチカバー
新しいクラッチカバー

エンジン側に、新しいクラッチディスクとクラッチカバーを取り付け、ミッションケース側は、内部を清掃した後に新しいレリーズベアリングを取り付けました。

今回のケースでは、半クラッチを多用したために短期間に大量のダストが溜まったものと思われますが、クラッチディスクの素材にも問題があったのかもしれません。
いずれにしても、クラッチの減りは運転の仕方に大きく左右されますので、MT乗りの方はご注意ください。

エルグランド エアコンガス再充填

平成24年式、4.7万km走行のエルグランド(TE52)。
冷房の効きが弱いということで、冷媒ガスの再充填を行いました。

冷媒ガス回収
冷媒ガス回収
真空引き
真空引き
充填したガス
充填したガス

冷却系統内の冷媒ガスを回収し、真空引きを行った後に、規定量のガスを充填。
今回は、お客様の要望でパワーエアコンプラスも入れました。
パワーエアコンプラスは、コンプレッサーの潤滑性を高めフリクションを低減させることで、エアコン使用時の燃費低下やパワーロスを抑えるほか、コンプレッサーの作動音や振動を抑える効果なども期待できる添加剤です。

吹き出し口温度
施工後の吹き出し口温度

施工後は、とてもよく冷えるようになりました。